目次

(1)“SPA!”熟年離婚大特集に取材協力
(2)増える熟年離婚
(3)なぜ、熟年離婚は“終活”なのか
(4)縁ディングノートプランナーが関与できたなら

 

今回のコラムは、当協会副代表『お金と終活相続と夫婦問題の専門家』FP・コンサルタントの寺門美和子が担当します。

 

3月に週刊SPA様の『熟年離婚』特集「妻たちの“熟年離婚”計画」に取材協力をさせて頂きました。私が夫婦問題の専門家として、増え続ける『熟年離婚』について思うところと、縁ディングノートプランナーさんにも、夫婦問題のサポートをお願いしたい気持ちをお伝えさせて頂きます。

(1) “SPA!”熟年離婚大特集に取材協力

 

男性誌に「妻たちの“熟年離婚”計画」はかなり尖った企画です。
巻頭カラー8ページは相当な意気込みを感じました。

 

取材中に男性記者の方が「え~!」「そうなんですか!?」「なるほど・・」とリアクションされ、その反応に面白さを感じてしまったほどです。かなりの衝撃を受けたみたいでした。記者の方の周りでも、熟年離婚を考えている女性の仕事仲間は多いとか。一方、円満夫婦の記者さんは「うちもそんなこと考えていたらどうしよう」と心配になられていたのが、印象的でした。

 

実は以前、知人の男性誌のライターさんから「寺門先生の新刊を取り上げたいのですが、男性誌では残念ながらNGでして。タイトルの“女性がお金で損をしない”という部分がネックなんです」と言われたことがありました。ですから、今回の企画には大変驚いた次第です。

 

(2) 増える“熟年離婚”

熟年離婚の7~8割は妻から言い出すことが多いと言います。昭和生まれの男性たちは、母親をみてきたので「女は男を立てて当たり前」「家事は女の仕事」「ストレスのはけ口は妻の役目」など、今でも時代錯誤の考え方を持っています。

 

一方妻は、地域・習い事・学生時代の友人等のコミュニティや・TV・YouTubeなどの情報から、平成の優しくて言葉使いがの穏やかな男性たちをみて「ウチおかしくない?」と気づきます。そして、「こんな夫が退職してからずっと一緒にいるなんて耐えられない」「この人(この人の親)の介護をするなんてまっぴらごめん」そして「一緒のお墓に入りたくない」という気持ちにまで及び及びます。

 

中には、モラハラ・DVを訴えるだけでなく「うちの夫は〇〇です」と精神疾患名を入れて、相談にくる方もいます。熟年離婚は、総務省の調べでは1980年は7.7%だったのに、2022年時点で23.5%までUPしました。そんな私自身も結婚19年半で離婚した、熟年離婚者なのです。

 

(3) なぜ、熟年離婚は“終活”なのか

恥ずかしながら、私の場合は元夫から離婚を言い渡された人間です。2~3割の夫から言われたケースでは、圧倒的に「社長夫人」が多く、成功し経済的に豊かになった夫が、怖い妻から解放され、新しい女性へと鞍替えしたくなるみたいなんです。「人生後半は、妻のいない人生を歩みたい」と終活の計画を立てているわけです。

 

私自身48歳で離婚したあと、経済的な不安が大きくのしかかってきました。子どもがいない場合は(18歳以上の子含む)、養育費は支給されません。アメリカでは週によっては、有期で妻が自立できるまで婚費が支給されます。

 

今の熟年離婚世代は、寿退社・育児退社をしている人が多く、結婚・出産=キャリアを捨てるのが一般的でした。しかし、人生100年時代では、熟年離婚後の人生が長い。年金分割は生活すべてをフォーローしてくれるものではありません。

 

それでは、再就職をしたら良いのか?そこのハードルが高いのが現状です。例えば、多くの仕事にはPCは必要ですが、40年前、妻たちが現役OLだった頃、PCは普及しておらず、熟年世代はPCを使いこなせません。また、職場の人間関係や、細かいルールも変わり、例え再就職しても「あのおばさん勘違いしていない?」と言われ、職場に馴染めずに辛い思いをする人も多くおります。

 

さらに、自分が働けなくなった時や介護状態になった時、誰が面倒をみてくれるのか、そこまで考えないと、離婚後後悔してしまうと思うのです。自分自身、還暦を超えて思うことは「老後、惨めな生活はしたくない」ということ。しかし、貧困世帯の多くは高齢者で、尚且つ離婚をした女性というデーターも存在しています。

 

実際に両親が離婚した子に聞くと「別々に住む両親の介護は大変。資金補填も二人分はできない」という本音を何度も聞かされました。

 

(4) 縁ディングノートプランナーが関与できたなら

私はFPとして、離婚後のお金の相談を受けることが多く、ライフプランニング(キャッシュフロー)を勧めていました。しかしある時、離婚をしたい方は「実生活に即したライフデザインが描けない」ということに気がついたのです。

 

そこである時40代の女性Aさんに「縁ディングノート書いてみない!?」と進めました。最初は「私には早くないですか?」と戸惑われていました。その方は、富裕層の家庭に嫁いだものの、夫の束縛や子育てに非協力的なことに耐えられないとのことでした。

 

収入は、夫の父が経営する会社の株式の配当金のみ。(とはいえ凄い金額)生きがいを感じていらっしゃらない様子が手に取る様にわかりました。縁ディングノートで、ご自身の棚卸・資産の棚卸・将来の介護・親の介護等、向き合って頂きました。

 

結論は「起業する」ということでした!まさかそんな結論がでるとは思わず!

 

Aさんは、過去の自分の性格から中途半端になってしまいがちなところが蘇ったそうです。
さらに、ご主人やご主人の家庭に助けられたことがわかったとか。また素晴らしいことに、教育熱心なAさんは、夫が無関心だったから自由に教育にエネルギーを注げたことにも、感謝が芽生えました。

 

他にも、Aさんのご実家に将来「争続」に繋がる要素があることも判明。そちらも不安材料となり「私が離婚しなければ、親を助けてあげられる」という気持ちが芽生えたとか。
勢いで離婚をしないでよかった・・とつくづく思います。

 

協会では「縁ディングノートには無限の力がある」と伝えてますが、私はこんな事例を沢山みております。もし、皆さんの周りで、離婚を考えている方、特に熟年離婚を考えている方がいらしたら、ぜひ、縁ディングノートをお勧めしてください。どうアドバイスして良いかわからないことは、遠慮なく私にご連絡下さい。

 

離婚してもしなくても幸せになる!!
そんな人を増やしていくのが、私の人生の役目だと思っております。

 

(文責 理事 寺門美和子)