目次 

 

1)離婚相談を受けていませんか? 

(2)離婚前後の伴走者は縁ディングノートプランナー 

 

今回のコラムは、当協会理事で『お金と終活相続と夫婦問題の専門家』FP・コンサルタントの寺門美和子が担当させて頂きます。 

 

8月20日に出版をさせて頂きました。 

『熟年離婚 女性がお金で損をしない本』(河出書房新社) 

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強烈なタイトルとなりました(笑) 

 

1 離婚相談を受けていませんか? 

 

私は離婚後、夫婦問題カウンセラーの資格を取得して、まずは電話カウンセリング業務を行っていました。自分の予想では「不倫の相談」が多いと思っていたのですが、蓋を開けると案外少なく、「離婚後のお金の不安」が圧倒的に多かったのです。 

 

しかし、夫婦問題カウンセラースクールでは、お金のカリキュラムは少なく、ご相談者様に失礼だと思って、悩んでいたところ、FP資格を勧められて取得しました。 

 

『夫婦問題×お金』FPと夫婦問題カウンセラーの二刀流での活動にスポットがあたり、マスコミでも活動をするようになったのです。そこから日々、ほとんど毎日、相談業務を行っております。夫婦問題には、盆暮れもなく、むしろそんな時にこそ揉めます。 

 

ご相談者様のニーズに合わせて、様々な情報収集をして、研鑽を重ねた結果が、今回の1冊となりました。かなり実用的な書籍です。カウンセラー仲間からも「お金の事、知らなかった」「年金ってこうなの?」等、感想を頂いております。 

 

本来は、熟年離婚に悩んでいる方に向けての発信なのですが、実は、相談業務をしている方には、ぜひ読んでいただきたい本となっております。なぜなら、深く悩んでいる人は、読む気力もないかもしれません。

 

 

先日は、相談業をしている方に向けての、小さなリテラシー塾 美和塾の皆さまに出版のお祝いをして頂きました。三人共に、離婚経験者で、夫婦問題やシングルマザーの支援をしている方々です。美和塾の2名は、縁ディングノートプランナーさんでもあります。夫婦問題・FPリテラシー・エンディングノートの関連性は深いなと思います。 

 

さて、夫婦問題が起こり、悩んだ時に誰に相談をすると思いますか? いきなり、私の様な、夫婦問題の専門家に相談をしてくる人は少ないと思います。私も離婚経験者ですが、まずは、身近な方に相談をしました。私は、会社の顧問税理士に打ち明けたのが最初。と、いいますのも、夫婦問題で疲弊してしまい、業務に支障がでて、事情を話さざるを得なかったからなのです。 

 

また、日ごろから、自分のお金回りや人生の相談窓口になっている方に、夫婦問題を相談する傾向はあるかと思います。 

 

縁ディングノートプランナーの皆さまも、夫婦問題を打ち明けられませんか? 

むしろ、縁ディングノートプランナーさんにして欲しいな・・と思います。それは、日ごろから、過去・現代・未来と向き合っているかた。夫婦問題は、十方に想いを寄せて考える問題だと思っております。 

 

2 離婚前後の伴走者は“縁ディングノートプランナー” 

波乱万丈な60年を生きてきた私ですが、とりわけ、夫婦問題の5年間は濃密な時間でした。その頃の私は、前職、夫婦で営んでいた整体治療院の仕事でそれは忙しく、目の前のことでいっぱいいっぱいになっていました。

 

今の様に素直ではなく(笑)、自分一人で抱え込む性格で、弱音を見せるのが大嫌いでした。だから、人から手を差し伸べられても受け入れられず、甘えることもできなかったのです。当然、視野は狭くなっていましたし、人からは嫌厭されるところもあったと思います。

 

税理士さんに相談をしたのも、厳しい状況が1年位経ってからでしょうか。まずは、日々のタスク・日々発生する問題を処理することを優先し、自分たち夫婦の問題は後回しにしていました。

 

そのうちに、別居・仕事を徐々に奪われ・無断解雇など、信じられない事象が次々と起こり、精神はズタズタ、ボロボロに。

 

あの時の私に言ってあげたい!『縁ディングノート書こう』って。 

 

でも、一人じゃ書けなかったな。側に伴走してくれる方が居て欲しかった。 

 

今、私は、夫婦問題で悩んでいる方に『縁ディングノート』をお勧めしています。勿論、伴走しながらです。自分の未来が具体的になると、目の前の問題を、整理整頓し、未来の自分の為の時間を確保してあげたくなるのです。離婚はどうでも良い事で、『離婚してもしなくても幸せになる』ことが、何よりも大切です。私たちは、幸せになる為に、生きてきたのですから。

 

 

『熟年離婚 女性がお金で損をしない本』の5章では、人生のデザインについて伝えて」おります。やみくもにデザインをするのではなく、過去・現在と向き合うことではじめて「上手に未来をデザイン」することができると思うのです。

 

その為には、縁ディングノートはマスト! 

 

ぜひ、縁ディングノートプランナーの皆さまも、夫婦問題リテラシーを吸収して、悩みを抱えている方に伴走してさしあげてください。 

 

(文責 理事 寺門美和子)