「もっと早く話しておけばよかった」 

本業として遺品整理の仕事をする中で、何度も耳にした言葉があります。 
「もっと話しておけばよかった」 
「揉めたくなかった」 
「何がどこにあるか、知っておきたかった」 
大切な方を亡くされた後に、初めて気づくことがたくさんあります。けれどその時には、もうご本人には聞くことができません。 
だからこそ、著者はずっと思っていました。**“本当にお客様のためになるのは、生前に何ができるか”**だと。 
 

出会いは、1冊の「縁ディングノート」から  

そんな時、著者が出会ったのが「縁ディングノート」でした。 
最初は受講者として参加し、「もし余命半年ならやりたいことは?」という問いかけに、胸が高鳴りました。 
「余命半年じゃなくても、今やってみたら?」 
講師の先生のその一言で、家族との関係を見直し、本当はやりたかったことに一歩踏み出せたのです。 

短期間で、人生が変わった 

縁ディングノートを通して、人生が動き始めました。 
その変化の大きさに手応えを感じ、今では著者自身が講師となり、地域で講座を開催しています。 
年齢や境遇の違う参加者の皆さんが、ひとつのノートを通じて自分と向き合い、大切な人との絆を再確認していく姿には、毎回心を揺さぶられます。 

アルバムがつないだ、父への感謝  

ある参加者の方は、アルバム作成のワークで実家を訪れ、弱ったお父様が赤ちゃんの頃の写真を大切に持っていたことを知りました。 
それまで「厳しい父」だと思っていた方が、「大切に育てられていた自分」に気づく。 
もし講座に参加していなければ、その思いを抱くこともなかったかもしれません。 

「人生、悪いことばかりじゃなかった」 

別の参加者の方は、「自分史」のワークで、子どもの頃にお母様が編み物の宿題を一緒に作ってくれたことを思い出しました。 
しかも、あえて「子どもが作ったように」見せてくれたお母様のやさしさに、涙があふれたといいます。 
他の参加者との交流を通じて、「自分の人生も悪いことばかりじゃなかった」と気づくその瞬間。 
それは、まさに過去の意味づけが変わる瞬間でした。 

心の受け止め方が、人生を変える  

過去が変わったわけではない。けれど、その受け止め方が変わるだけで、人はあたたかく生きていける。
講師として“教える”のではなく、参加者の方が自ら気づき、変わっていく姿を見られることが、何よりの喜びです。 

 今、この瞬間の人生に関われる尊さ 

遺品整理という仕事ももちろん大切です。
でも今、著者が一番やりがいを感じているのは、「生きている途中の人生」に関われること。
縁ディングノートは、老後や相続対策のツールであると同時に、**「自分にとって何が大切か」**を見つめる力を持っています。 

これからも、ご縁をつないでいくために  

まだまだ駆け出しの講師ではありますが、日々学び、自分自身もノートを書き続けています。 
人生も価値観も、人それぞれ。 
だからこそ、自分の気持ちに正直に、大切な人と絆を深めながら生きていけたらと願っています。 
縁ディングノートプランニング協会の講師の皆さまとのご縁にも、心より感謝しつつ、これからも一歩ずつ前に進んでまいります。 

 

 

【筆者プロフィール】

中 渓志(なか けいし)

遺品整理士 遺品整理アドバイザー

相続診断士 縁ディングノートプランナー

2017株式会社ベストサーブに入社、その後、1,000件以上の生前整理・遺品整理の相談や作業に携わる 関西一円で、遺品整理、生前整理、特殊清掃などの整理、清掃作業、地域で縁ディングノートの書き方講座、生前整理セミナーなど多数開催中

 

 

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